Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】





隆雪さんが
架け橋となってくれた
この想いを抱きしめて
私は歩き出すよ。





一人で
立ち止まるんじゃなくて
雪貴くんに、
嫌われることに
怯えるんじゃなくて。



私も行動を起こさないと。





不細工な顔を
早々に素早く洗顔すると、
私は服を着替えて、
軽くメイクを整えて
隆雪さんからの手紙を
握りしめて
マンションを飛び出す。





鞄中から
携帯電話を取り出して、
彼の携帯に電話を繋ぐ。



相変わらず
雪貴くんの
電話は留守番電話になるばかり。





留守番電話。








ふと、そのキーワードに、
胸騒ぎがする。






着信拒否をされたなら、
話中になるはず。



だけど彼の携帯電話は、
留守番電話になるばかり。




彼は療養の為の
休学届を出した。


 
本当に体調を崩して
入院してるの?