Takaの旅だちから
一ヶ月が過ぎた。



季節は年明けを迎え、
一月の終わりを迎えようとしていた。


この一ヶ月は、
自分でもびっくりするくらいに
穏やかな心で、
日々を過ごしてた。


親友の百花とも、
連絡が疎遠になってしまっているけど、
今は、自分のことに精一杯。



Takaの臨終の間際、
雪貴くんの発したキーワードで
発狂しながら、
失った記憶を取り戻した私。


冬休みに
差し掛かっていたこともあって、
学校に三学期までの休職を貰った。



病院での療養の為。



先生たちの優しさに
支えられて、
今の私が此処にいる。






そう思えるほどに。




雪貴くんが、
私の教え子じゃなかったら
私は、本来あの場所で
Takaを見送るなんて出来なかった。