なんでそうなるんだよ。
全部、俺が
やっただけじゃん。
託実さんたちは、
何も悪くない。
『その情報は間違いです。
Ansyalの
Takaとしては、
一人しかいません。
そしてTakaの想いを
受け継いで、
AnsyalのTakaとして
精一杯歩き続けた、
絶対の存在がいます。
Ansyal一周年、
クリスマスLIVEの夜、
俺たちと一緒にバンドを作った、
リーダーである、Takaは
会場に来る途中に
交通事故にあい、その日から
入院生活を余儀なくされました。
そんな俺たち、
メンバーを支えてくれたのは
Takaの弟。
彼が、言われている
もう一人のTakaです。
彼の弟は、Takaが
目覚めた時に
帰れる場所があるようにと、
Takaの想いを受け継いだ。
その日からずっと、
Takaの半身は
この夏のツアーまで、
Takaの意思と共に、
走り続けてくれました。
Ansyalは
Takaの想いを受け継ぐ、
弟に支えられて今日まで、
夢を見続けることが出来ました。
明日のお通夜・27日のTakaの告別式を最後にAnsyalは活動休止に入ります。
俺たちに、これからの未来を
考える時間をください。
そして……最後に……。
Takaを思い続ける
Takaの大切なファンの皆さんに
俺たちからのお願いです。
この事で、ファン同士が
言い争いを行わないように
気を付けてください。
そしてTakaの後を
追うなどの、
Takaを悲しめる行為を
決してしないでください。
俺たちは、今日まで、
二つの心を持つ、Takaと
最高の夢を見てきました』
託実さんは、
そう全てを話し終えると、
メンバー全員で一礼をして、
記者会見会場を後にしていった。



