それでも時間は過ぎていく。 半袖の季節が過ぎて、 衣替えが終わる頃、 彼とすれ違った時間のまま、 コンクール本選まで、 残り、後三日に迫ってた。 複雑な想いの中、 時間だけは 確実に刻まれていく。 いつもの 有り触れた日常。 有り触れた日々が。 その有り触れたものが こんなにも 愛おしく感じるなんて。 思いもしなかった。