「すいません」 暫く気が付いてくれるのを 待ってみたものの、 その人が俺に気が付く気配すら感じられず 思い切って俺は声をかけた。 「はい。 あら唯香に 逢いに来てくれたの?」 親友は少し疲れたような 表情を浮かべながら 俺の方に視線を向ける。 「初めまして。 唯ちゃんの教え子で、 宮向井といいます」 「あぁ、君。 LIVEハウスで、 唯香、苛めてた子だよね。 顔見たことあるわよ」 そうやって、 唯ちゃんの親友は 笑いかける。 別に苛めてたわけじゃないよ。