託実さんは、 そう言うと軽く手をあげて、 俺の前からゆっくりと 立ち去って行った。 俺は再び、 唯ちゃんの病室の前へと戻る。 病室の外から中を 覗きこんだら、 何度も見たことがある 唯ちゃんの友達の姿を確認する。 勿論俺は、 Takaとして 何度も接したことがある その人だけど俺として、 その人と会うのは二回目。 ただ一度、 シークレットライヴの時に 会場の前で姿を見た。 ただそれだけ。