俺が顔を覗かせると、
今回のLIVEの映像を
兄貴の枕もとで、
流している託実さん。
Ansyalのサウンドが
病室内を
暖かく包み込んでいく。
「雪貴、どうかした?」
託実さんの声が
心配そうに降り注ぐ。
「託実さん、唯ちゃんが……。
あっ、唯ちゃんって
俺の学校の担任で兄貴の時代からの
Ansyalのファンで
いっつも、ドセンKEEPして
意識失いそうになりながら、踏ん張ってる
女の子なんですけど……」
唯ちゃんを説明するのに、
俺は思いつく限りの言葉を
並べ続ける。
「あぁ、あの唯ちゃん?。
Takaの香港パートナーだね」
いくつかのキーワードが
託実さんにも引っかかったのか、
託実さんの中にも、
唯ちゃんの存在が認識される。



