二人揃って何なんだよ。





俺を迎えた二人の存在に、
少し緊張感が増す。



まさか兄貴に?

そんなはずない。



次に出てくる言葉に
怯えながら
二人の言葉を緊張しながら
待ち続ける。





咽がカラカラに
乾いていく。




喉を湿らせようと
飲み込もうとする唾すら
動揺しすぎて飲み込めない。







僅かな時間のはずなのに、
その沈黙は俺にとって
とても長い沈黙で。






「大丈夫よ。

 話って言うのは、
 隆雪くんの事じゃないから」



兄貴のことじゃない?

だったら何?