殆ど感覚も思考も 働かない状態なのに 何故かその廊下は鮮明で。 記憶の中の廊下とリンクする その場所を壁伝いの手すりを 頼りながら歩いていく。 辿り着いた場所。 病室に書かれた ネームプレートの名は 宮向井隆雪。 Takaの名前。 やっぱり……。 ここはTakaが 眠り続ける病院。 私を突き落した場所。 中に吸い寄せられるように、 病室の扉を開いて Takaの眠るベッドサイドの 床にペタリと座り込む。