車内。 私の為に必死に 動き続けてくれる 百花に向かって 突きつける一言。 百花は黙ったまま、 私を睨み付けて 車の運転を続ける。 運転中の車から飛び降りたら 終わらせられる? この苦しみから 解放される? リフレインする 言葉と景色の合間に 脳裏に響くのは、 悪魔の囁き。 その悪魔の囁きが、 私を優しく包み込んでいく。 『もういいよ』 無意識のうちに 何度も何度も 繰り返す言葉。