「もう、唯香何してんのよ」


部屋の掃除をしている手を止めて、
百花は、慌ててタオルを持って
駆け寄ってきた。

服の上から、トントンと
タオルで叩くように
水分を吸収させていく。



「唯香。 

 何時から、この状態?」



ただ何も考えられずに
首を横に振る。




「もう。
 バカなんだから」




百花はそう言うと、
私の着替えを済ませて、
部屋から連れ出していく。




百花に引きずられるように
駐車場へと
連れて行かれた私は、
百花の愛車に乗せられた。