近付いてきた百花は、
真っ先に
部屋のカーテンを開け放つ。




眩しい光が
視界を奪って
思わず目を閉じる。







「唯香っ!!

 何してんの。
 アンタは」





部屋中に散らばった、
お酒の空き缶や空き瓶を
拾い集めながら、
百花は部屋中を忙しなく動き始める。




「ご飯は?」



何も答えず、
ただ黙って首を横に振る。