それは明らかに 当初の予定とは 違った進行なのに……。 俺たちの息は ぴったりで。 俺はAnsyalの中での 異分子的感覚を 払拭することすら出来た。 メンバーが 消えたステージ。 静まり返った 会場内からは遅れて、 嵐のような拍手と歓声が 袖の方にまで 押し寄せてきた。 「さて。 行こうか。 次が本当にファイナル。 皆を煽って、濡らして 終わろうか」 十夜さんの声に続いて、 俺たちはもう一度、 ステージへと姿を見せる。