願うのは一つ。
唯ちゃんと俺の
幸せな未来。
願うのは一つ。
兄貴が元気になって
AnsyalのTakaとして
存在すること。
俺は唯ちゃんと二人、
兄貴の未来じゃなくて、
俺の未来を歩きだす。
この会場内に響く、
優しい歓声は
何処までも
この場所を守りたい
俺にとって
暖かく降り注ぐ。
兄貴が、
倒れたあの日から
俺は必死に歩き続けてきた。
走り続けてきた。
立ち止まることすら
出来ず
現実を受け止めることすらも
出来ず
ただ我武者羅に
走り続けてきた。
この暖かい空間に
Ansyalのファンの皆に
囲まれて。
有難う……。



