「痛いって」

「はいはい。

 幸せな唯香には、
 これくら当然でしょ。

 私、託実のサイン入りの新曲だったってのに」

「それも十分、レアじゃん」

「アンタに言われたくないって。
  今日は、Takaとお幸せに」



百花に送り出されて、
スタッフの元へと向かう。


各メンバーに一人ずつ。


今宵のパートナーに
指名された
私たちの、
ドキドキの夜は始まる。






私……
生きて帰るの?






幸せすぎて
死なないかしら?






それぞれは、
スタッフに連れられて
それぞれに用意された
乗用車へと向かう。





乗用車の前には
メンバーが一人一人、
パ-トナーの
エスコートの為に立ち並ぶ。




もう、それだけで
すでにお腹いっぱい。






夢の夜が始まる。