Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】




「暫く、温まってこい。

 着替えは、
 俺のを置いとく」



シャワルーム。

扉を一つ隔てて
熱いお湯を浴びる俺に向かって
託実さんが小さく呟く。




「雪貴……お前もう限界か?

 隆雪をまねて
 Takaを演じるのに
 疲れてきたか?」



俺は託実さんの小さな声を
シャワーを浴び続けながら
受け止める。



「俺らは今まで、
 雪貴に甘えすぎてたかも知れんな。 
 
 Takaの現状を報告して
 お前を解放してやることも出来る。

 雪貴の言葉に甘えて
 俺たちは今まで、
 お前に隆雪としてのTakaをコピーして
 Ansyalに居て貰った。
 
 けどな……そんなこと、
 隆雪は望んでないだろう。

 ……だから……」




託実さん……。




「俺はこれからも
 AnsyalのTakaですよ。

 兄貴が
 帰ってくるまでですけど。

 兄貴は確かに
 俺がこんなことしてるの
 望まないかもしれません。

 俺が勝手にしてるだけですから。

 俺が託実さんたちを
 利用してるんですよ。

 兄貴の現実を受け入れられなくて。

 俺がこの場所を守りつづけたら
 兄貴が帰ってきてくれる気がして」




この場所を守り続けるのは



ある意味
……願掛け……。