「はいっ」
顔を覗かせたのは
知らないドクターと
さっきの看護師さん。
「あっ、悠久先生。
今から兄貴のとこ?」
「うん。
その前に、病室から
声が聞こえてきたからね」
「すいません。
なんかお世話に
なっちゃったみたいで」
「どういたしまして。
雪貴くんの頼みだからね。
今日、退院して貰っても
構わないけど、薬だけは
三日間飲み続けて。
お大事に」
その先生は、
用件だけ伝えると
病室を後にして
忙しそうに何処かへ向かった。
「はいっ、これが三日分のお薬。
今日は、まだ安静に
無理しないようにしてくださいね。
準備が出来たら、こちらの紙で
一階でお会計お願いします」
看護師さんが、点滴を外して
薬を渡してくれるのと同時に、
病院代の請求書と一緒に
手渡してくれる。



