私はもう一度 病室のベッドに腰掛けた。 「唯ちゃん」 背後から聞えた声に 思わずびっくりして振り向く。 「宮向井くん……」 宮向井くんは、 私の部屋へと侵入して、 そのままカーテンを勢いよく開いた。 真っ暗な私の部屋にも 一気にお日様の光が入り込んでくる。 「気分はどう?」 そう言いながら、 ベッドサイドのパイプ椅子に 腰かける宮向井くん。