その視線を
ゆっくりと室内に向けて
Takaとの思い出を綴った
写真を順に辿っていく。





『なんだよ。

 泣くなって。

 泣いてちゃ、
 わかんねぇだろ。

 何があったか知んないけど
 落ち着くまで、
 今だけ居てやるよ』





脳内に響く、
大切な声。





六人目の想い人に告白した
あの日……、
その人との関係は実りそうで、
晴れて私も
脱・彼氏歴0年になると
思ってた。





あの時の私も、
どうかしてたと思うんだ。



だけど……その当時、
ずっと友人だった、
亜樹(あき)も愛華(あいか)も
ちゃっかり彼氏がいて、
積もる会話は彼氏の話題ばっか。