「行くぞ」 託実さんの合図で overturが 静かに流れ始め 俺たちは ステージに姿を見せる。 一際高くなる歓声と メンバーコール。 真下に見える 唯ちゃんの瞳は 恋をするように キラキラと輝いていて 雪貴の俺には ……縁遠いくて……。 目を閉じて、 祈りを捧げる。 彼女が俺に 気が付いてくれますようにと。 場違いな 願いだと知りながら 一人……祈り続ける。