「Taka」
俺の到着を心配したのか、
裏口から、
託実さんが姿を見せる。
「すいません。
兄貴のところ、
行ってて遅くなりました」
「そっか……」
「今日は突然決めて悪かったな。
アイツが
……大切にしてた日だから……」
「いいですよ。
手早く、準備してきます」
「あぁ」
慌てて楽屋に駆け込むと
所定の位置に座って、
宮向井雪貴から、
AnsyalのTakaとしての姿へと
変身していく。
当初、抵抗があった
このメイクも今は慣れたもので、
早々に鏡の前で、Takaを作り上げていく。
ウィッグを被り、
神話の衣装を身に着ける。



