理性で制御できない
無意識化のうちに……。
気がついた時には遅かった。
すでに、
唯ちゃんの唇を奪った後。
引っぱたかれるのを
覚悟して身構えるも、
唯ちゃんは
またしても放心状態。
チラリ、唯ちゃんの先に
唯ちゃんの友達の姿を捕える。
そろそろ解放してやらないと……
俺も時間に遅れそうだ。
「唯ちゃんの、唇もらい。
これ、口止め料ねー。
さ、俺は本屋行かないと。
唯ちゃんも、
さっきから後ろにいるの
友達なんじゃん?
じっと……こっち見てるからさ」
わざと悪戯っ子のように
唯ちゃんに告げると、
唯ちゃんは、じっーと
俺を見つめた後に
友達の方へと足早に駆けていった。



