Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】





「行ってくるな。

 兄貴も会場に来いよ」




一言告げて、病室を後にすると
ステーションに顔を出して、
病院を後にする。



約束の時間まで
後、30分。



霞ヶ丘方面の電車に
飛び乗ってLIVE会場の方へと
歩いていく俺は目の前を歩く
唯ちゃんを視線に捕える。




「唯ちゃん……」



俺が連絡しなくても、
シークレットの会場に姿を見せてる
唯ちゃん……。




そんな唯ちゃんに対して
言葉に出来ない葛藤が浮かぶ。



LIVE会場前で、
武装した唯ちゃんの姿を見かけることも
何度かあった。


今まではスルー出来ていたのに、
今日は、何故か無視できないほど
俺自身の心に波風が立っていた。