「気をつけて行ってこいよ。何かあったらメールか電話。ね、」


「うん。今日は夕方近くまで友達といるからお店閉まる頃にまた来るね」


「うん。待ってる」


僕がそう言うと美桜はパンの入った袋を受け取り、優しく笑った。


「美桜さん仕事頑張って下さい♪」


「ありがとう。浅谷くんも頑張ってね、…じゃあ失礼します」


久々の美桜の休み。

でもお互いの休みはなかなか重ならない。

休みが合うときはざっくり言ってしまうと年末年始くらいだ。


本当はもっと一緒にいたい。

映画とか遊園地とかレストランとか

行きたいって毎日思っている。


…美桜は我慢しているのだろうか。