「美桜さんいらっしゃい!」

「浅谷くん、おはよう」


「みっ、美桜!おはよう…」


「悠くん、おはよう」




この可愛くて品のある女性は僕の彼女の美桜。

美桜はこの近くにある科学館のプラネタリウムのコンシェルジュをしている。



「美桜さん今日はどうしたんですか?」


「今日は友達と遊びに行くんです。これから友達の家に行くんだけどパン買って行こうと思って」


「美桜、今はほとんど焼きたてだからね」


「うん、ありがとう」



友達と遊びか…。
服装が僕のデートの時より緩い感じで嬉しい。



「よし、悠くんお願いします」


「ちょっと美桜さんレジは俺ですよ!?」


「じゃあ二人でお願いしますっ」



…レジをしながら見る。
黒髪ストレート。
マニキュアは淡いピンク。


やっぱり僕の時と違う。
そう思うとちょっと嬉しくなって

小さく微笑んだ