草食系の狼さん





大きくて、でも時々鋭くなる目は、まつ毛が長くて


通った鼻筋に薄い唇。



肌はほどよく焼けていて、焦げ茶色の髪が揺れる。




こんな綺麗な顔が近くにあったら誰でも緊張しちゃうよ…。



先輩は寝ているハズなのに、あたしの右腕はしっかり先輩に掴まれたまま。




先輩の体とあたしの体が触れる中で、先輩の甘い香りに包まれた。





その匂いがあたしの心臓を治めてくれて…。


気が付けばあたしも、先輩の隣でグッスリ眠っていた。