草食系の狼さん




風が吹いて、先輩の髪がふわふわと揺れた。



「悠里ちゃんって、部活何部に入る予定?」


「え?部活ですか?」



「そう。俺、バスケ部なんだけどさ。知ってる?」



先輩は首をこちらに向けて喋る。


そのせいでさっきより顔の距離がもっと近くなった。



さっきから心臓がドキドキいっててうるさい……。




「バスケ部…ですか」



そういえば部活見学の時に希とバスケ部見たっけ。


そこに修夜先輩がいたような気が……。


やけにバスケ部がキャーキャー騒がれてたのは修夜先輩がいたからか…。




「なんとなく…知ってました」


「そっか~なんとなくかぁ。そっかそっか」


「でもあたし、部活どこも入らないんで……」



「え?そうなの?」