草食系の狼さん





屋上に着いたあたしは、重たいドアを思いっきり開けた。


少し涼しい、湿った空気が体にまとわりつく。



「ん~…気持ちぃぃ……っ」



あたしは伸びをして、地面にペタンッと座る。



夏のようなギラギラした太陽に、涼しい風。



こんな最高に天気がいい日なんてない。



屋上に来て正解だったかな…って思ったあたしは空を見上げた。




蒼すぎる空を、一本のひこうき雲が横切る。



「いい天気だなぁ……」



ポツリとそう呟いた時、重い音を立てて屋上のドアが開いた。