作戦会議の結果を教えてくれたのは、週末になってからだった。
いつものように、いつものドレスを着ようとした時、
「みーちゃん、今日はこっち」
と、凛に手渡された白いドレス。
いつ翔琉達が来てもいいように、と凛が勝手に店に持ち込んだドレスだ。
あの日凛と一緒に買った、白いロングドレス。
そして目の前の凛は、色違いの黒いドレスを着ていた。
ーーーえ?もしかして…
「今日来るの?」
「作戦会議の結果、今日智哉が翔琉を連れてくる予定なの」
嬉しそうな凛の顔。
ーーーまた翔琉に会えるんだ。
喜ぶ自分に気付いた時、凛は耳元でこっそり呟いた。
「よかったね、みーちゃん」
ーーー何喜んでるんだ、あたし。
翔琉は客だ。
「あ、それと…。
今日は絶対アフター全部断ってね」
ーーーどういう事?
凛の顔を見ると、悪戯に笑っていた。
もしかして…。
「それって…」
ーーー翔琉が誘ってくれるって事?
でも凛は教えてくれなかった。
「お楽しみに」
そう言って笑っていた。

