「あの…さ。理恵。正直に言うけどさ…」
「うん?」
あー。理恵が珍しく笑顔だー。
ごめんね。私、馬鹿……
じゃなかった。勉強出来ないからさ、嘘付けないけど…
「野崎君キモくな…い?ほら、性格良くても顔と体型がさ…」
「なーんーでー!?」
うわぁ…怒ってる~。
超目を見開いてこっちを見てくる彼女は鬼という表現がぴったりだ。
「いや…だってあれはいくら何でも…」
「なんで!?なんであの格好良さがわからないの!?」
嗚呼、顔真っ赤だよ。そんなに怒らないで…怖いから。超怖い。
「アハハハッ!川ちゃん最高!
野崎ってあの野崎でしょ?
俺同中だったけどアイツ性格も最悪だよ~?」
「うるさいなー!
アンタキモイんだよっ!ヘラヘラしやがって!」
「いやー。だって川ちゃん男見る目無さ過ぎでしょ!」
怒り満タンの理恵に爆弾を落としたこの勇者は原田大樹。
遙希とも仲がいいこの男は常にヘラヘラしており、理恵は非常にこの男を嫌っている。
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて…ね?」
嗚呼、聞いてもないよ。悲しいな…私泣いちゃうぞ?
この2人の喧嘩…まぁ、理恵が一方的に怒鳴ってるんだが。
これを止めるのはとてつもない体力を使うのだ。
あー。ヤダヤダ。私を巻き込まないで。
お願いしますから。
「だいたいねぇ、アンタが人の性格をどうこう言える立場じゃないでしょ?!
自分の性格まず直しなさいよっ!」
「え~。僕、川ちゃんよりは性格良いと思うけど~。
ねぇ?中ちゃん♪」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
私を巻き込まないでぇぇぇぇぇぇ!
「いや…あの…「「きゃぁぁぁぁぁ」」
っえ?何?」
いきなりクラスの女子が騒ぎ…叫びだした。
ふと教室のドアの方を見るとそこには…
「みなさん、おはようございます。」
胡散臭い笑顔を浮かべた幼なじみが立っていた。

