あたしの名前は「増田 陽子」。
相川私立東ノ学園の高校3年生だ。

性格はサバサバしていて、女にモテモテだ。しかもバスケ部のエースだ。

陽子は恋愛というものを一度も経験したことがない。 だから、男付き合いがとても苦手だった。


だが思ってもいないことが起こった


「おはよー」
クラスの者たちと朝の挨拶をすませ、
自分の席に座り、準備をしていた。
「陽子、ちょっといい?」
振り向くと、クラスの一人「南野健」
か陽子を手招きしていた。

健はイケメンではないが、高身長で
優しいからクラスの者から大人気だ。
陽子とも、普通に仲が良かった。

「何~?」と言いながら、健の所へ 向かった。


「俺さ、多分陽子のこと好きみたい」


何が起こったかわからなかった。

「…は?」と、もう一度聞いてみた。
「だから陽子のこと好きみたいって」

顔が一瞬で真っ赤になった。

「あっあたしは別に健のこと好きじゃないもん」と勢いで言ってしまった。
健は「そっか…」と言って教室に戻ろうとしたと思いきや、
「諦めないから」
と言って教室に戻った。


陽子は音が聞こえそうなくらい、胸がドキドキしていた。