なんだ、あたし遊ばれてたんだね……

そうだよね。 あたしみたいな奴めんどくさいよね。

悔しさと悲しさと少しのイライラで、廊下に置いてあった椅子を蹴飛ばし、その場から走り去った。


今すぐにその場から消えたかった。

うしろから静が追いかけてくるのもわかるし、大声であたしを呼んだのもわかった。