最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



頭の中がこんがらがった状態で俺はそんな質問をした。



「神は、もうじき死ぬ人に見えるの。」


もうじき死ぬ……?

俺が?

嘘だろ。



『俺死なない。』

自信ありで言った言葉。

でも本当は動揺している。




「運命を受け止めなさい、新条静。」


神様は俺の目を見た。


よく見ると神様は体が透けている。