最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『よかった。学校行ってた時は案外怖がられてたんだけどな。』


特にクラスメイトには怖がられてたっけ。

あ、涼平以外ね。

あいつはフレンドリーすぎるから。

「怖くないのに……」

そう呟くと、俺から離れ、鞄を肩にかけた。


『え、もう帰るの?』

「うん、今日はちょっと疲れちゃって。帰ったらメールするね?」

やっぱり学校はなぎさにとったら精神的にくるよな。