最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



俺たち二人の静かだった病室に空気も読まず、入ってきた彼女は看護師の北沢さん。

いつも俺の身の回りの世話をしてくれている。

若いから話も合うし。

『や、彼女。』

出ていってくれないかなー、という意味を込めて北沢さんを見ると、その思いは完璧に伝わった。

「あ、そうなの?じゃあ邪魔しちゃったわねー。ごめんごめん。」

笑いながら北沢さんは病室を出ていった。