最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



本当はさっきから気づいてたんだ。

俺、昔から心配かけたくない性格だから、平気なフリを続けてた。

なぎさの前でも、母さんの前でも。




『……っ!』

「静……!?どうしたのっ!?」



でもそれも限界。

食事中、突然の激痛が体にはしり、俺は倒れこんだ。


『っ!ゴホッゴホッ!』

血……?