「静は、ちゃんとしたデートしたい?」 いつものように一歩後ろを歩くなぎさ。 『俺も慣れてないからな。なぎさと同じ。』 「だよね。」 他愛のない話をしてればいつもすぐに家に着いてしまう。 一人だと歩いて二十分ぐらいなんだけど、なぎさといると五分ぐらい。 『あ、じゃあ……また……』