最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。


下駄箱で靴を入れ替えるときに見えた、 いかにも女の子らしいピンクの封筒。

今までも何回かこういうことはあった。

見るべきか見なかったことにするべきか。

だけど多分見なかったら相手に失礼だよな。

その封筒をさっと鞄に隠して教室へ行った。


教室にはまだ数人しかいない。

俺は運がよくこの一年間は一番後ろの席。

さっきの手紙を荒っぽく開くとそこには また丸い可愛い……のか俺にはわからないが、女が書きそうな字でただ、こう書い てあった。

【今日の昼休みに屋上に来てください。 お話があります。】