最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。





『母さん、さっきはごめん。でも俺なぎさの過去を知った上で守りたいとも思ったし、初めて好きになった女なんだ。』

「お母さんこそごめんね……静がそんなにあの子の事を思ってるなんて知らなくて……付き合うの……?」

心配そうな母さんに俺ははっきりと言った。

『明日告るつもり。』

「そう。初めての告白なんじゃない?」

からかってくる母さんを見るとどうやらなぎさの事はわかってくれたみたい。

 

安心はしたが、明日……緊張するな。

そんな緊張とかするタイプじゃないんだけど。

相手がなぎさで、本当に好きだからこそ。