最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『このドーナツおいしいよ。』

このドーナツ、近くで売ってるんだけど昔から買ってて、味が全然変わらない。

俺の隠れ好物。

意外と甘党なんだよね。

「おいし。」

なぎさと同じ頃食べ始めて、同じ頃食べ終わった。


『なぎさってさ、今は誰と住んでんの?』

食べ終わり、ジュースを飲んでいるなぎさにそう聞いた。


「ん、姉ちゃん。」