『あれ、なぎさいねーのか。』

朝登校すると、いつも俺より早く来ているなぎさがいない。

でもおかしい。

机の上に鞄が置いてある。ってことはいるってこと。

どこか行ってんのか。

この時はあんまり気にはならなかった。

「静っ!佐藤さん大丈夫なの?」

は?

涼平は焦って教室に走ってきた。

『大丈夫って?何が?』