最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。






『昼ごはん食べないの?』

昼休みになるとみんなそれぞれ弁当を机に出したりグループになったりするんだけど、転校生は弁当を出す気配もなく、ただ外を見ていた。


「……はい。」

『……じゃあ行くか。』

小さく頷く転校生。

俺は昼食よりも先に学校案内を済ませたかったから昼食は後回し。

学校案内って言われても何すればいいんだよ。

とりあえず授業で使う教室とかを案内した後、あんまり関係ないと思うけど部室、生徒会室を周り、最後に屋上に行った。