最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。



『……っ!!』

急に体に激痛がはしった。

何が起きたのか、どこが痛いのか、自分の体なのになぜかわからない。

俺は直感的になぎさを外に出さなきゃいけないと思った。


外……外……そうだ。


『……なぎさ?喉……乾いた…… 買ってきて……くれない……?』


なぎさは朝から俺が具合悪い事を知ってたし、何も疑わないで鞄を持ちジュースを買いに行った。

自販機は一階にしかないからそれなりに時間はかかると思う。


かかってくれ。