最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。





珍しく今日、なぎさは母さんと父さんと一緒に病室に来た。

入口の所で偶然会ったらしい。

母さんがそう教えてくれた。

なぎさには少しだけど元気が戻ったみたい。

よかった。

「静、今日顔色悪いよ……?寒い?」

心配そうになぎさが聞いてきた。

そういえば朝からずっと寒気がする。

昨日とそんなに気温は変わらないのに。

頭痛もするから少し横になろう。

せっかく来てくれた三人には悪いけど俺はベッドに横になった。