最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。





『おはよ。』

「……?……おはようございますっ……」

あ、返事返ってきた。

でもすぐに下を向いた転校生。

話しかけたらまずかったかな。

でも俺の意思じゃなくて担任からの命令だし。

『あのさ今日の昼休み学校案内するからそれだけじゃあ。』

呼吸をせず、早口でそう言うと俺は自分の席に戻り机に伏せた。

あーあ、寝る時間ないじゃん。

担任と転校生を少し恨んだ。

昼休みまでの間、また転校生を観察してたけど、やっぱり話しかける人は誰一人いなかった。