「静、おはよう。体調どう?」

そんな事もあるからか、なぎさはしょっちゅう俺の体調を気にするようになった。

でも答えは毎回同じ。

『大丈夫だよ。』

それは、本当に大丈夫な時もあればそうじゃない時もある。

多分、なぎさもそれには気づいてるんだと思う。

『どうした?なぎさ今日元気ないな。』

病室に入ってきてからずっと泣きそうな顔。

「静の病気は絶対治るんだよね?」

今にも目に溜まった涙が零れ落ちそう。

でもしっかりと俺と目を合わせてそう聞いてきた。