最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。


「んー、まぁ話しかけろ。積極的に。そして、学校案内してくれれば大丈夫だ。できるだろ?」

『俺が話しかけんの?』

「あたりめーだろっ!」

ため息をつく担任。

いや、俺の方がため息つきたいよ。

とりあえずそういうことで、職員室を出 て2年7組、俺らの教室に向かった。

転校生はいつも俺より早く来ている。

あの雰囲気に話しかけるとか無理だろ。

それじゃなくても俺、人見知り激しいんだけど。

どう話しかければいいか考えながら近くまで歩いてってみた。

なんかいい匂いすんだけど……じゃなくて話しかけなきゃ。