最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。




でも家事できるなんて将来いいお嫁さんになるな。

俺以外の誰かの。

「あたし絶対静のお嫁さんになるよ。だから二人で頑張って病気治そうね。」

俺の心をよんだかのようななぎさの言葉。

胸がしめつけられるような、そんな言葉。

でも最後までなぎさには笑っててほしいから。

『わかってる。絶対治す。で、元気になったらプロポーズするからな。』

「約束ね。」

くすくすっと笑うなぎさは照れながらも大人の表情だった。

ごめんな、なぎさ。