最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。




少し落ち着いたのか、俺から離れ涙を拭くと、俺の着替え用のTシャツを持ってきた。

別にいいのに。

でも風邪ひいたら大変だからと、無理矢理服を着替えさせられた。

『なぎさって優しいよな。』

俺が脱いだ服を洗濯用の鞄に入れてるなぎさを見た俺の口は勝手にそう動いていた。

「え?優しくないよ。」

否定するなぎさ。

多分照れ隠し。