最後の女、最後の恋。 そして人生最後のプロポーズ。




二人はすぐに打ち解けたみたいで、メールもしょっちゅうしてるし、なぎさが来る時はたまに三人で話したりもする。

でも田中さんは俺たちに気を使ってくれるから、少し申し訳なくも思えてくる。


そして一週間後。

「静さん!私、退院できます!」

そう、嬉しそうに報告してくれた田中さん。

『まじか、よかったな!』

「はい……会えなくなっちゃいますね。」

また寂しくなるな。

『そうだな……でもメールはできるし、なぎさとも仲良くしてやってくれる?』